アイドル業界が衰退した理由は、アイドルが偶像を演じきれなかったから

アイドル業界が衰退した理由は、アイドルが偶像を演じきれなかったから

 

2010年頃より、AKBやKARAなどを始めとしたトップアイドルグループが火付け役となり、日本で一大アイドルブームが巻き起こりました。

 

当時はメディアが一丸となってアイドルを祭り上げ、

 

『あっちゃん^~』

『さしこしこ~イクッ💦』

『まゆゆ^~いいっすね^~』

 

と、日本の多くの男性が虜になっていたことはまだ記憶に新しく、そのリアルの流行りに並行してアニメのアイドル作品も人気を博すようになります。

 

 

そしてあれから9年が経過した今、ブーム開始時のトップアイドル達も老いて業界から退き始め、後続アイドルのブランディングも先代には遠く及ばず、ついにブームは過ぎ去ったと言わざるを得ないような閑散ぶり。

 

以下は昨年2018年に解散(予定含)したアイドルグループの一覧です。

 

(不足があったら陳謝)

 

  • チャオ ベッラ チンクエッティ (Ciao Bella Cinquetti)
  • ベイビーレイズJAPAN
  • PASSPO☆
  • アイドルネッサンス
  • GEM
  • Cheeky Parade
  • La PomPon
  • SHiNY SHiNY
  • ぷちぱすぽ☆
  • G☆Girls
  • ユイガドクソン
  • Flower Notes
  • DollyKiss
  • アモレカリーナ東京
  • PREDIANNA
  • 水戸ご当地アイドル
  • MAPLEZ
  • Jewel*Mariee
  • PARLISH
  • AIS-All Idol Songs-
  • 東京CLEAR'S
  • dora★dora
  • おやすみセカイ
  • つりビット
  • on and Go!
  • Wake Up, Girls!
  • ねがいごと。
  • beno
  • ベボガ!
  • AIS
  • バニラビーンズ
  • X21
  • 妄想キャリブレーション

 

 

近頃はアイドル業界もソシャゲ同様、金太郎飴化が進行しすぎた結果として、コロコロ具合が変わる猫の目打線の乱立状態となり、ついには衰退の兆しを見せ始めています。

 

いえ、正確には2016年初頭あたりからすでに衰退していたと言っても過言ではありません。今更衰退について言及するのは遅すぎるくらい。

 

とは言え、未だに根強くアイドル業界を支持しているファン層が一定数存在してはいるものの、かつての賑わいはどこへやらと言いたくなる程度には盛り下がり、メディアも手のひらを返したかのように取り上げなくなりました。当時は散々耳にした『人気総選挙』などといったおなじみのワードも、今ではウソであったかのように聞こえてきません。メディアも薄情なものですね。

 

 

今のアイドルビジネスの買い手はもう "ヘヴィーユーザー" しか残ってはいません。

 

一方、離れていった "ライトユーザー" 達は、今はソシャゲやVTuber(バーチャルユーチュバー)といったお手軽時流コンテンツに夢中になっていて、過去に虜になっていたアイドルのことなど忘れているでしょう。

 

『あぁ、そんなヤツいたなぁw』程度のものです。

 

現在形でアイドル信仰をしているのは、もはや乾坤一擲で依存崇拝しているようなガチ勢だけです。

 

 

たかだが10年と持たずに、ここまでアイドル業界が衰退してしまいましたが、それってメディアがアイドル業界を見限って騒がなくなったことが原因でしょうか?

 

それとも、魅力ある後続の育成が不十分だったから?

ただ単に人々が飽きただけ?

 

いいえ違います。

 

 

偶像なんて所詮偶像でしかないと気が付いた

アイドルの意味、ご存知でしょうか。定義は以下です

 

アイドルとは

 

  • 偶像
  • 崇拝される人や物
  • あこがれの的
  • 熱狂的なファンをもつ人

 

という意味を持つ英語。

 

こと日本の芸能界におけるアイドルとは、成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物を指す。

アイドル - Wikipedia

 

 

世間が求めるアイドルについて私なりの端的な表現をするなら、『夢中になれる異性の理想像』みたいなものでしょうか。アイドルオタクの本懐は、虚構の美少女を好んでいる二次元オタクと本質的には何も変わりないと思っています。

 

『キレイで潔白で裏切らない(自分を傷つけない)女の子が好き』、ただそれだけ。

 

では、二次元オタクと三次元オタク(アイドルオタク)の最大の違いは何なのかと言えば、『女性を信じているかどうか』ということにあり、女性に苦手意識や悲観を抱いている人は二次元オタクになりやすく、逆に愚直なまでに女性を信じていたり、女性に不信感を抱いたことが無いオタクはアイドルオタクになりやすいと考えます。(両者折衷すべき)

 

 

自滅していった惨事アイドル達

先ほども述べましたが、アイドルとは異性に望む理想の形。となるとヴァージンという属性も必然的に求められます。一定数の男性層───ピュアな男性というものは、他所の男に抱かれた女性を好まないからです。だからこそアイドルたちは純潔を売りとしていました。

 

ところが、潔白で清らかで裏切らない崇高な存在であるべき彼女らのイメージは、皮肉にも彼女ら自身の失態によって瓦解し始めます。

 

ではここで、アイドル業界で起こった不始末(2010~)を抜粋して簡潔に羅列してみます。

 

※アイドル業界ではスラップ訴訟などによる火消し行為が確認されているため、訴えられないようにグループ名や人物名などはあえて記載しません。ご了承ください。

 

  • 彼ピッピと秘密のお泊りデート
  • ホストと同棲
  • お泊り発覚で坊主謝罪
  • 大胆な路上キス
  • 性行為生配信
  • 学生時代に体育館の倉庫でセックスしていたことをリークされる
  • 裏垢で同じグループのメンバーを中傷
  • グループ在籍中に結婚を発表
  • 風俗店勤務を暴露される
  • 握手会の日にファン数名とホテルで〇交
  • AVデビュー
  • 彼ピッピと未成年飲酒
  • 中学生時代の手ブラセクシー写真が流出
  • 鼻くそほじりながら下品な言葉で生配信
  • グループの仲間内で合コン
  • 裏垢にアヘ顔を晒すなどの下品な投稿
  • 中傷発言を表のアカウントへ誤爆し、その言い訳が『アカウント』を乗っ取られた
  • 『いつまで不細工どもに枕すりゃいいんだよ...』と、公共の場で愚痴をこぼすアイドル
  • グループ内の陰湿ないじめ

 

有名アイドルの半数以上は過去に恋愛スキャンダルが露呈していますし、むしろ潔癖で純潔であるアイドルの方が珍しいくらいです。

 

残念ですが、ほとんどみんな彼氏持ちだと思った方が良いでしょう。いや本当に。

 

ファンはアイドルが処女だと思っているのでしょうが、まず大方それはありません。大体は枕で偉いオッサンに抱かれるなり、彼氏とラブラブエッチしています。ですから、ファンなんてただの金ヅルで養分であり、眼中にありません。

 

 

こうした不祥事が毎年のように続き、徐々に徐々にアイドルを崇拝するオタクたちの夢は打ち砕かれ、 自分たちがビジネスで搾取されるだけの迷える子羊であることを自覚していったのです。 

 

『いつも笑顔でボクに応えてくれる処女の〇〇ちゃんはニセモノだったんだ』と...。

 

TV関係者やプロデューサーにしてみりゃ使用済みの便器を並べてるだけでオタが群がって金投げ込んでるようなもんだから笑いが止まらんやろな。

 

えげつないこと言うよねえ。

 

 

理想であるアイドルに諸行無常を感じる

当時のブームの頃よりトップアイドルに君臨していたメンバー達も、今となってはアイドルを引退して結婚をしたり、目尻に小皺を作っています。それらがアイドルオタクに何を指し示したかと言えば、無常さと非情さ。

 

  • どんな輝かしいピチピチ娘でも、いずれは老いるということ
  • 結局自分に振り向いてはくれないということ
  • 所詮は裏で狡猾なオッサンが手を引くビジネスでしかないということ

 

一度上記を実感した当時のアイドルオタク達が、推しのAKBが消えていったからという理由で『よし! 次のカワイコチャン見つけよう!』となるかと考えた場合、多くはならないでしょう。

 

学習性無気力よろしく『もうアイドルはいいや...どうせ嘘ばっかりだし...』となっても致し方ないのです。

 

 

アイドルも結局はただの人

少し話が逸れますが、そもそもの話、男であろうが女であろうが、相手に潔白さを見出す行為は無謀な試みであると言わざるを得ません。

 

考えてもみてください。いくらアイドルという壮大なレッテルを貼られ、荷を背負っているとは言えど、彼女らだって結局はただの人です。さらに言えば、彼女らは品性を叩きこまれた上流階級のお嬢様でもありません。

 

となれば、彼女らの心の内は

 

  • イケメンとイチャイチャしたいし
  • 不正だろうが何だろうがお金は欲しいし
  • ファンのオジサンやオタクをキモいと思っているし
  • ライバルは蹴落としたいし
  • プライバシーがあれば『ブー』とオナラもするし
  • ブランド物が欲しい

 

これが現実。アイドルに限って例外なんてことはあり得ないのですから、常日頃から人並みの俗っぽいことを考えているでしょう。アイドルは聖人君主でもモラリストでもありません。

 

さらに加えて言うなら、アイドルを自らの意思でやっているということは、自己顕示欲や承認要求が一般人よりも強いという何よりの証拠であり、なおかつアイドルに選ばれるだけの容姿の良さも相まって、異性と関わる機会はその他の一般人より圧倒的に多いわけで、そんな状況で異性の誰とも親密にならないというのは些か無理があります。

 

むしろ男や性行為と関わりが無い方がおかしい。ルール違反はバレなければルール違反ではない。だからやり得。そりゃみんなスキャンダル抱えますわ。

 

 

したがって、単に『かわいい♡』という理由でアイドルを支持するならともかく、処女だ清楚だおしとやかだという理想を勝手に見出して信仰する行為を、私は理解することができません。

 

ピュアなのが悪いとは言わないし、相手を信じることはもちろん大切だとは思います。とは言え、アイドルに純潔さを見出すことは、自分の母親が処女だと勘違いする程度にはセンスがない行為だと思います。土台無理な話だよ。だって人間だもの。みつを。

 

 

アイドルに中身まで求めるのはとんだ筋違いだと思いませんか。

 

外側だけを理由に愛でていないと、いつか痛い目を見る可能性が高いでしょう。疑似恋愛のレベルにまで行くのは、流石にのめり込み過ぎではないでしょうか。彼女たちに求めるものは、『外面的なかわいい』に留めておいた方が精神衛生上よろしいかと思います。ガワとは異なり中身は大抵かわいくありません。所詮はただの人です。

 

 

女性へ抱く世間の認識変化

人々がアイドルに幻想を見出さなくなった要因は、単なるブームや彼女たちの失態に留まりません。その原因の最たるものとして、『女性そのものに幻想を抱かなくなった』男性の増加があります。

 

女は遙か昔、女神様だった。

 

むだ毛の処理をしていたり、足の踏み場もない塵埃だらけの生活をしていたり、優しい微笑みが作り物でしかなかったりするとは、夢にも思わない男だらけだった。

 

女は光に包まれた存在であり、神々しさが眩し過ぎて直視出来やしない。そうした女性観――揺らぐことはないと考えられていた常識が存在した。

 

しかし、インターネットの普及により、突如として崩れ去った。まるで偶像破壊のように仰々しく、女の真実が地球上に晒されることになったのだ。

 

遂に、女はペテンにコミットした存在であることが判明してしまった。SNSという裁判所で、十二分な証拠が叩き出され続けている。  

引用:男子が「草食化」したのは、女子の「汚さ」が可視化されたから

 

ネットに入り浸っている時間が長い人ほど、この印象を強く受ける傾向にあると考えられます。実際以上に強く、バイアスとして、ね。

 

ネット常用者が多い某ちゃんねるやツイッターでは、以前のちんちんまんまん戦争で述べた通り、男女問わずしょっちゅうネガキャンし合っています。ヘイトありきで実際以上に異性がクソに見えてしまうのも致し方ないでしょう。 

 

一方、ほとんどネットを利用しない人に限っては、異性に対する認識は特に変化していないと思われます。願わくばそのままでいてほしい。毒にはなっても薬にはならない情報なのですから。

 

 

もはや女性をキレイで清らかなものだと認識していない男性が増加してしまったということで、絵本やアニメに出てくる以下のような理想像としての女性...

 

  • 下品な言葉を使わず、おしとやかで上品
  • 邪な考えや "がめつさ" を微塵も抱いていない
  • 誰にでも優しい
  • 自然体でもフルーティーな香りが漂う

 

上記のような、それこそ "絵に描いたような女の子" を信じている男性は、年齢が低いほど顕著にその存在を確認できるでしょうが、世界の一大インフラであるインターネットがその認識を改めさせ、現実を白日の下へと晒してしまいました。

 

 

もっとも、それと同時に昨今は女性も男性へ対する失望の色を強めているため、お互い様と言えばお互い様だったりするわけです。そうして盤石なる少子化への布石は散りばめられたのであった。アーメン。

 

異性ネガキャンという名のスープと、景気や男女問題(ジェンダー論争)の麺が絡まって、少子化という珠玉の一品が生まれるわけですわ。

 

 

???『日本滅亡、始まったな』

???『あぁ』

 

アイドル業界が衰退した理由は、アイドルが偶像を演じきれなかったから

 

 

余談

日本の女性は経済力の強い男性と結婚したがる傾向(ハイパガミー)にあるという統計データが出ていますが、昨今の男女平等の名の下に収益を近づける取り組みが進んでいった場合、益々少子化が進行することは言わずもがな、です。

 

平等を推し進める時流的に仕方が無いとは言え、皮肉にも政府までもが少子化に加担しているということですね。滅ぶべくして滅ぶ。

 

 

アイドルブームの終焉はイデオロギーによるもの

アイドル 幻想

 

今回の内容を総括して、アイドルブーム衰退の裏側には、アイドルないし女性へ対して以前とは異なる "悲観的なイメージ" を抱く男性が増えたことにある、と結論付けさせて頂きたい。

 

何といっても、アイドルブーム時のアイドル達のスキャンダルは後を絶ちませんでしたし、完全に自滅と言わざるを得ないでしょう。ルールをロクに守らないから信者たちも業界へ対する不信感が募り、『どうせロクでもないことしてるんでしょハイハイ』と離れていきました。

 

アイドル達は、プロデューサー〇元やメディアに偶像の原型をお膳立てしてもらったにもかかわらず、その偶像を演じ続けるだけのプロ意識と隠蔽技術に欠き、『ちょっとくらい彼氏作ってセックスしてもいいだろう』と舐め腐っていた悲しい結末。

 

 

アイドルはニコニコして歌ってダンスさえできればアイドルとして成立するわけではありません。『人はパンのみにて生くるものに非ず』という言葉がありますが、ことアイドルに関しては『アイドルは壇上の興行のみにて生くるものに非ず』です。

 

信者のデリケートな泡沫の夢をかち割らないよう、生かさず殺さずふわふわと宙に浮かせておくのもアイドルの立派な仕事。しかし、彼女らはそこまで手を回せなかった模様。 

 

正直なところ、プロデューサーやコーチ達が彼女らに恋愛や不埒な行為を戒め、律するための教育や啓発を行っていたのかどうか、という部分で個人的に興味があったりします。プロとは言い難いアマチュアVTuberでも専門のリテラシー教育を受けていたりするのに、プロのアイドルが受けていないなんてことは流石にないと信じたい。

 

もし教育を受けている上であのスキャンダル量産をしているとするならば、彼女たちはよほど節度が備わっていないのでしょうね。

 

 

そして現在へ

実体のある偶像をロストした男性たちは、現在その解消にVTuberを始めとして実体の無い偶像(実際はあるけど)を崇拝する傾向にあります。

 

Vtuber キズナアイ

 

VTuberであればキャラクターは老化もせず、恋愛等を始めとしたスキャンダルの露呈によるファン離れの心配も無く、握手会など行わずとも配信でファンとコミュニケーションを図ることによってザイアンス効果*1を図れる上に、文春などのパパラッチが "事故" を露見させることもままならず、肉体ありきで活動を行わないため、例の事件の如く傷害沙汰に発展するリスクも限りなく低いです。

 

と考えれば、VTuberは合理的な次世代のアイドル業と言えます。実体が無いのにもかかわらず生身のアイドルより身近に感じられるという、一見矛盾した要素が上手く成立しています。

 

偶像であるVTuberにとってもファンにとっても優しい世界、VTuberはアイドルとアニメキャラを足して割ったかのような存在であり、なおかつ三次アイドル業より容易にお金が流れていく上位互換のビジネスモデル。最強。

 

それに加えて、最近はバーチャルを利用したキャバクラ(トークサービス)までもが登場する始末。

 

 

こうしたサービスが人気を博すようになっていくとするなら、アイドル業界は間違いなく下火になっていくと予想されます。1on1で偶像と話せるようになった暁には、もはやアイドルなんて要らないじゃないですか。アイドルなんて出来ても握手だけなんですから。

 

 

さて、徐々にバーチャルの虚像にポジションを奪われていくであろう生身のアイドルたちは、今後どう戦略を組み立てていくのか、これからの立ち回りが問われるアイドル業界なのでした。 

*1:接触回数が多いほど親しみを感じる / 相手の人間的な側面が見えると感情が深まるなどの心情を示す