現代がストレス社会なんじゃなくて、単に人が打たれ弱くなっただけ説

ストレス社会って本当にそうなの?
 

『現代はストレス社会!』というニュアンスのフレーズをよく見かける。

 

なんだか実態はよくわからないけれど、男はつらいよの要領で現代人は辛いらしい。私は昔の人ではないから、現代人がとりわけ辛いのかどうかの主観的な判断はつかない。

 

 

現代がストレス社会たる要因は主に以下とされている───

 

  • 労働条件が悪く、拘束時間が長い
  • 各種ハラスメント
  • ネットで繋がりすぎる人間関係の煩わしさ
  • テクノストレス*1
  • 孤独感、自分の本当の理解者がいない(うわべの付き合いはある)

 

言い分に関してはパッと見で本当にその通りに感じられる。

 

が、私はいくつかクソザコの分際で偉そうにイキリながら物申したい。たぶん見ててイラッとする人がいると思うけど、クソザコナメクジが言っているという点で『こいつイキってて哀れだなぁ...』と、優しい目でスルーしてほしい。してください。

 

 

労働時間、別に長くない

労働時間、長くない

 

数年来よりブラック企業云々や長時間労働、残業などで労働時間の題が槍玉に上がるようになった。

 

『1日8時間労働はおかしい!他国はそんなに長くない!』
『月80時間の残業は過労死ライン! 大変! ありえない!』

 

本当に?

では確認しよう。

 

 

現在の日本の年間平均労時間は1710時間。*2

 

で、試しに戦後の労働時間を挙げてみると、年間平均2400時間。今の1.4倍。戦前なら約3000時間、今の1.75倍。誰もが羨む高度経済成長期も、今より労働時間が長い。

 

でもそれで当たり前に社会は回ってた。特に社会問題にもなっていなかっただろう。

 

だから、『現代日本は労働時間が長すぎる!』と嘆いている人たちを見ると、『嘘つくな』とツッコミを入れたくなる。おそらくそういう人たちは、残業地獄の民で、現代の平均から見れば長いんだろうけれど、過去の日本を何も知らないのかなと野次の一つでも投げたくなる。

 

ご覧のように、労働時間減っとるやろがい。

 

ストレス社会って本当にそうなの?

 

引用:総実労働時間の推移 - 厚生労働省

 

とは言え、私たち人間には『見たいものしか見ない』という習性がある以上、これは仕方がない。カエサルがこう言っている。

 

一般人は見たい現実しか見ない。

 

───ガイウス・ユリウス・カエサル

 

 

自分たちは大変だと嘆くための証拠は揃えに行っても、自分たちがヌルゲーであるという意見には耳を貸さないだろう。『現代は昔よりよほど労働時間が短い』*3と言っても認めない人はきっと大勢いる。

 

それどころか、今の世の中の労働時間が歴代ワーストであると信じて疑わないタコスも恐らくはいるだろう。悲劇の長時間労働ヒロイン気分に浸るのも結構だが、たまには目かっぴらいて過去のデータ364364ってんだ。過去より年々労働時間減ってるじゃねーか。

 

日本の労働時間

© COAT

 

バブル時代はみんなで平日昼からシャンパン開けて、ザギンでシースーしてたとでも思ってるのか。

 

 

現在の労働時間を嘆いている人は、相対的に見れば、周囲に照らし合わせれば(それも参照先はホワイトばかり)労働時間が長い人なのかもしれない。でも歴史的に鑑みれば、別に泣き言を言うような時間でもなかったりする。

 

極端な例を出せば、例えば昔の鉱山なんかは、水をくみ上げるポンプが無かったもんだから、桶でひたすら地下水をくみ上げる肉体労働が昼夜問わずに2,3交代制で行われていた。現代だったらクソブラックなんだろうけど、そんなのが当たり前の時代だってあったわけだ。一日8時間9時間グダグダと働いただけで泣き言を言ってたら、ご先祖様は『ザコ杉ワロタ』とぷげらっちょしているだろう。まさにクソザコナメクジ現代人だ。

 

もっとひどい極論を言えば、家族が戦闘機に乗って敵艦隊へ自爆特攻しに行ったり、日常的に空襲を受けている時代の方がよっぽどストレス社会だと思うわけだが、どう思うだろうか。

 

 

ハラスメント

ハラスメント

 

ハラスメントが増えてつらいんじゃない。

 

嫌なものを片っ端からハラスメント認定するようになっただけだし、むしろそれらが以前よりも厳しく取り締まられているんだからヌルゲーだ。

 

昔から生きていたわけでもないのに知ったようなことを言うのも気が引けるが、体育会系で根性論が蔓延る昔の日本の職場なら、体罰やいじめ、罵詈雑言、セクハラなんて腐るほどあっただろう。だが、今ではそれらが厳しく取り締まられている。若手の嫌がる飲み会だって今は自粛ムードがある。

 

色んなものがハラスメント認定されて、現状それらから庇護されているのだから、何もつらい事なんかないだろと。昔の職人とか親方に角材で殴られたりしてただろうし、自衛隊は基地で男の娘っぽい隊員を掘ってただろうし、営業や郵便局員は成績が悪いと怒鳴られて自爆営業してただろうし、ヤクザは小指切って根性焼き、社長秘書なんかはケツ触られてたり、本日のパンティーの色訊かれてただろと。それが別段珍しくもなかったはずだ。多分。

 

それが今ではやれ、セクハラ、パワハラ、モラハラ、ロジハラ、アルハラ、スモハラや何やかんやで自分の嫌なものを糾弾、忌避できるようになったんだから、むしろ弱者に配慮されたお優しい世の中だと思う。何なら仕事出来ない無能ですら、直接的な罵詈雑言を浴びせられずに平和に働けるんだから、すごい進歩だよ。昔だったら『てめえやめちまえ! 使えねえな! クビだクビだクビだ!』とか怒鳴られてただろうに。

 

さらに言うなら、昔なら排除なり淘汰されてたような人たちも、今では福祉で手厚く保護されている。私も保護されてるあうあうあ~(^q^)

 

ウエマッツに殺される。

 

 

テクノストレス

テクノストレス

 

正直これは個人のキャパシティや性格次第かなと。

 

例えば、ガラケーに固執してスマホに移行しない中高年なんかは、『もう新しいものを覚えるのが面倒だからこれでいいよ...』みたいな理由が多いんだけど*4、新しい技術にしがみつかずに諦めの気持ちを抱くのも一つの手だとは思う。

 

次から次へと出てくる最新デバイスや、最新技術の情報を追い続けるのはたしかに疲れる。Like a 終わりが見えない情報商戦。昨今のペイペイやらおっぱいやらグーグルペイみたいなキャッシュレスも次から次へと出てきて訳わかんねーし。国営でひとつにまとめてくれやと言いたい。

 

人間関係

あとは『ネットで繋がりすぎてて疲れる』というよくある皮肉な話。だったら3つも4つもやってるSNSのどれかを削ったり、微妙な関係の相手の連絡先を削除してつながり削ってもいいんじゃないのと思う。友達100人いなきゃいけないみたいな考え方して、せかせか人間関係メンテしてる人は何がしたいの。

 

私もその類の疲れを感じたことはあるけど、それを機に惰性で繋がっている人の連絡先を消しまくって、SNSのアカウントをいくつも消して失踪した。考えることやストレスを感じることが減ったから、結果としてすごく楽になった。でもこのやり方は逃げ癖付くから良くないと思う。

 

 

香ばしいマジレスしちゃうと、そもそも友達なんて30歳そこそこでたいてい(繋がりが)壊滅するんだから、維持することに必死にならなくてもいいと思う。

 

見てみればわかるが、歳食ってる状態で知人ならともかくお友達と遊んでる人なんてほとんどいない。いたとしても旧友2,3人とかそんなもん。友達いっぱいいるオッサンオバサンなんて、よほどの外交性格かマイルドヤンキーくらいのものなんだし、どのみち遅かれ早かれ切れるのが運命。ネットの関係なら尚のこと脆い。

 

もちろんこんな考えはここにしか書けない。他人に言ったらドン引きされるからね。

 

ただ曲解してほしくないことは、友達が要らないと言ってるんじゃなくて、維持しようとする努力がナンセンスだと言っているだけ。で、その努力を放棄し、自然体でいた結果として関係が断裂したのなら、どのみち切れる薄っぺらい関係だったってことが判明するだけのこと。いわばリトマス試験紙だ。

 

 

特に、SNSだけの関係なんて、人間関係のあり方の中でもっとも希薄なんだし、維持しようと "努力" しなくて良いんじゃないのと。なんで遊びで消耗してんのさ。イケダハヤトに煽られるぞ。

 

 

温室栽培のせい

温室栽培のせいなんじゃないか

 

私も含めて、現代人は温室栽培されすぎた結果として、かつてはストレス認定されていなかったものにすら勝手にストレスを感じて、結果自滅しているだけだと思わずにはいられない。私も一時期あることで勝手に消耗して自滅してたから余計にそう思う。

 

例えば今は、いじめのような生物界の自然淘汰からも保護されやすく、危険なものや有害とされるものはすぐに取っ払われて、弱くてナイーブでモヤシな子供が増えやすいし、辛い目に遭うことや理不尽に対しての耐性がなく、多分暴力振るわれたことが無くて当たり前になっている。

 

な…殴ったね...?

2度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!!!

 

───アムロ・レイ

 

何なら教育者である先生の暴力からも保護されている。不道徳をやっても拳骨も蹴りも飛んでこない。柔道部の教師にボコボコにされたことのある私からすれば羨ましい。(逆イキリ)

 

このように、現代人のストレス耐性が過去より低下していると考える。滅菌された清潔な温室育ち。

 

ストレス社会呼ばわりして、いかにも『世の中がシビアになりました。辛いです😭』みたいな訴えを匂わせているけど、結局は各々が勝手にストレスのかかる行為に手を出して疲弊したり、相対的な価値基準から比較して不幸を見出しているだけだと思う。

 

幸か不幸か今はネットがあるせいで、余計に周りや平均が客観的事実としてハッキリ見えちゃうし、比べ易いせいもあるだろう。そのため、周りより数値が悪いと不幸、優っていると幸せ、といった相対的な、偏差値的な幸福観に陥りやすい。

 

例えば、1日の平均労働時間が5時間の国があったとしたら、1日8時間働いている自分は悲劇のストレス系ヒロインになるけど、平均労働時間が10時間の国だったら、一転して勝ち組ハッピーな私になる。全ては相対。周りとどれだけ違うかという見方しかできない。

 

そして、相対的に劣っていると感じた瞬間に不幸感を抱き、それがストレスになる。

 

 

今は自分の嫌なものが排除されやすくなった結果、どんどんどんどん無菌で安全でポリコレ棒ブンブンハローワールドな世の中になってきていて、恐らくそれによって徐々にストレス強度や人間強度が下がって行ってて、かつてはストレスじゃなかったものに対してまで、ストレスを感じるようになってしまっているのではないか...と言うのが個人的な感想。

 

社会がしんどくなったと一概に周りのせいにできる問題でもないのだから、疲れたしんどいつらいよと嘆く前に、自分が何に対してストレスを感じているのか、どうすればストレスじゃなくなるのかを冷静に考えてみても良いのではないかと思う。大抵は自滅だったり価値観の問題だったり温室栽培所以の打たれ弱さが原因だったりするだろう。もちろん本当に外的要因のケースもあるだろうが。

 

 

今回の戯言はあくまで個人的な感想なので、まったく真理だとは言うつもりもないし、自分は打たれ強いと自惚れてもいない。各々でご自由に『それは違うよバァーカ!』と苗木君ボイスで論破して、どうぞ。よろしく。

 

ところで、なんだか客観的に見ると、今回の私の発言は老害チックな様相を呈しているものの、中の人はワンパンで吹き飛ぶヤワなゆとりである。老害ゆとりとか、これもうわかんねえな。 

*1:パソコン、携帯電話、TVゲームなど長時間にわたり操作することによる疲れや、これらのツールを常に使用していないと、人間関係や現代社会に適応できないという不安や焦り

*2:ちなみに世界的に見ると労働時間15~25位くらいをウロウロ

*3:統計にサービス残業が含まれていないことを踏まえると、過小化された総労働時間である可能性が高い。したがって、『現代人つらたん派』が真である可能性が無きにしも非ずだが

*4:職場のガラケーおじさん数人はだいたいそう言ってた