現代の男性は強みと価値を喪失し、やんわりと嫌われつつある説

現代で強みと価値を喪失し、男性はやんわりと嫌われつつある説

 

最近は男女に関する話が多いが、今日も懲りずにひとつ話したい。頭の中が男女男男女男女だ。

 

単刀直入だが、私の主観では、今の社会は徐々に男性の立場や強み、バリューが失われているように思える。根拠はいくつかあるから順に話させていただきたい。

 

この話に関して『いや俺は違うけど?』とか『女の方ガー!』みたいな、そういう的外れな返しは求めていないからよろしく。この話は余計な当事者意識を持たせずに、あくまで全体論や傾向の話として聞いてもらいたい。

 

 

男は余る

男は余る

 

まず1つ、男性の方が生まれやすいことについて。

 

男女の生まれてくる確率は異なっており、赤ちゃんは男児の方が生まれやすい(男:女=1:1.07)。したがって、現在の社会の結婚適齢層は圧倒的に男性の方が多く、何をどうあがいても婚活市場で男性が余る。

 

昔は戦争があったせいで男性が定期的に減少し、男女のペアのバランスと均衡は保たれていた。ところが、太平洋戦争以降、現在に至るまでの長きにわたって戦争は発生しておらず、男性増を保ち続けてきた現在の社会は男性があぶれるため、競争に敗れた or 降りた男性は、結婚する男女をよそ目に社会の隅で自慰行為を余儀なくされ、方や女性はと言うと、徐々に倍率が上がって行く。男性が在庫過多になってしまったが故の結末だ。

 

こうして、重要と供給のバランス的に女性側の買い手市場となり、男性は篩にかけられる側になる。ゆえに、めぐり合わせが悪かったり能力の低い男性は、ほぼ確実に独身のままくたばることになるだろう。その数約300万人。男性は300万人余るとされている。そしてこれは序章に過ぎず、時間の経過とともに余る男性ストック───結婚が不可能な層が増えていくことになる。少なくとも戦争などで男が減らない限りはそうなる。

 

とは言え、このご時世、独身でくたばることを極端に恐れている人はそう多くないだろう。世の中の価値観は、お一人さま主義へと変遷しつつあるからだ。

 

しかしながら、ここで残念な情報が1つ現れる。世界の独身男性の中でも、日本の独身男性はぶっちぎって幸福度が低い傾向にあり、既婚と未婚では幸福度に雲泥の差がある。

 

ソースは 男性のつらさの構造|すもも|note に登場する表の元になっている 世界価値観調査。ご覧になりたい方は 2010 - 2014 → Japan → V10.- Feeling of happiness → Marital statusからSex分類で表示させることができる。なお、男女のグラフを同時に表示させることはできないようだ。

 

未婚男性が幸福を感じられなくなるに至るカラクリまでは知らない(調べれば出ると思うが)。だが、あぶれてしまったが最後、不幸な人生を辿る確率が非常に高くなることだけは確かだ。

 

いくら『一人で良い』『女なんかいらん』と啖呵を切っていようと、日本の男性はもっぱら伴侶がいないと幸せになれない国民症にあるようだ。なお、女性は未婚でも幸福度がそこそこ高い模様である。

 

私の主観では、独身女性の方が世間の風当たりを強く受ける印象があったけれど、今はそれほどでもないのかもしれないし、そういえば、次のようなニュース言説まで出回っていた。『ロンドンLSE大学の研究によると、最も幸福度が高い傾向にある女性のステータスは未婚の未出産』。こう考えると、経済的に自立できている女性にとって、男性は必要ないんだなと思わせられる。

 

どうりで、女性はお金の無い男性とくっつきたがらないわけだ。一緒にいても幸せを感じないなら、用途は金しかなくなるし、金もないなら眼中にすら入らない。

 

 

幸福になるためには、男には女が必要だけれど、一方で女には男が必要とは言い切れないと、そういうことらしい。もし女尊男卑な世界があったと仮定すれば、もしかしてほとんどの女性は男性と結婚しないのではないだろうか。女性は性欲も大して無いのだろうし、実利抜きで男性を求める理由が弱いのかもしれない。

 

 

根源的に誰も男好いていない説

誰も男好いていない説

 

誰も好いていないはさすがに誇張が過ぎるけれど、マッチングアプリのデータを検証した分析家によると、女性たちから次のような傾向(仮説)が見え始めているそうだ。

 

『付き合うならイケメンがいいけど、イケメンはモテるがゆえに女性をモノ扱いするから信用できない。だけどイケメンじゃない男性は眼中に入れたくない』

 

女性は高ヒエラルキーの男性を好み、陰キャや貧乏および格下全般を嫌うため、女性の立場が向上した現在は高ヒエラルキーの男性に人気が集中しやすいが、人気が集中しやすいがために高ヒエラルキーの男性は入れ食い状態でヤリチンと化しやすく、強者特有の選り好みヤリ捨てに走りやすくなる。

 

 

ネットが普及した現在では、非モテ女性も男性の性欲について理解し、男性が女性を都合よく性欲処理に使おうとしている事実を知っている。でもやっぱり、ルッキズムやマッチョイズムの本能的にはイケメンと繋がりたい。でもフットワークが軽くて自分を愛してくれないから嫌い。

 

ヤリチン嫌い

引用:https://twitter.com/tokyo___23/status/1142454844009041921

 

もちろんブサメンはもっと嫌いで論外。

 

統計は無いからあくまで臆説止まりだが、目下、男性そのものを毛嫌うミサンドリー傾向な女性が増えている説がある。ともすれば、レズビアンがそのうち増えるだろうか。

 

男性がやんわり嫌われているという論について、こんなデータがある。電車で隣に座られたくない上位は年齢の高い男性、逆に最も座ってほしいのは年齢の低い女性。もっぱら男性は男性よりも女性が好きで、女性は男性が好きではないとすれば、やはり男性は社会においてやんわりと嫌われていると言える。

 

 

暴力性とリスク

暴力性とリスク

 

物理的な脅威が基本的に存在しない現在の安心安全な安全神話社会では、男性が女性や家族を守るなどといったジェンダーロールは求められておらず、それどころか、かつては狩りや闘争で役に立っていた攻撃的で支配的な性質が、もはやただのリスクとしてのみ扱われることになる。

 

犯罪を起こすのももっぱら男。

自分の性欲に負けてやらかすのも男。

癇癪を起して暴れるのも男。

煽り運転をするのも男。

人を殴るのももっぱら男。

危ないのはもっぱら男。

調和を乱すのは主に男。

 

力仕事も機械が取って代わり、討ち滅ぼすべき敵や侵略者も存在しない現在の社会では、男の専売特許である "パワー" を、円滑な社会活動や生産性に関与させ活かすことが難しく、持て余された男の攻撃性や闘争意識・生殖欲が単なるリスクとして扱われることになり、その中でも能力の低い男は『いつ癇癪や犯罪を起こすかわからない危険因子』として見なされることになる。事実はどうであれ、デキの悪い男はみんな無敵の人───犯罪者予備軍と思われても仕方がない。極端に言うとパワー系ガ〇ジ。

 

物理的パワーと攻撃性を兼ね備え、なおかつ社会的地位が低く信用に欠ける男性なんて、現在の社会ではお引き取り願いたい脅威としか見なされない。 いつ暴れ出すかわからないからだ。だから、男性はやんわりと怖がられている気がしてならないし、見た目が怪しいという理由だけで通報されうる。主観的犯罪係数が高いからだ。

 

暴力性とリスク

 

女性が人気のない場所で男に出くわせば、程度に差はあれ警戒するだろうし、怪しい動きをすればすぐ警察へ電話したり、『助けて』と悲鳴を上げるだろう。また、電車で隣に男男性が座ってくれば、仮に男性側に他意はなくとも女性は深読みし警戒し委縮する。それだけ男性はナチュラルに危険視されているということだ。

 

また、中には一見優しそうで学歴があり、信用性に足ると思える男性ですら、薬を盛っていかがわしいことを始めた事例はいくらでもあるため、社会的信用度如何に依らずとも、男性全般への警戒を怠らない女性も少なくはないだろう。若い女性からすれば、男はみんな狼に見えてしまう。

 

 

男は貶しても問題ないという風潮

最近のSNSを見ていると、女性が何かを言われるとすぐに差別だと怒り出す人たちがいるのにもかかわらず、一方で男性やおじさんを侮蔑する発言は差別だと捉えられることはおろか、なんと痛快な話としてバズる始末。もし性別を逆に置き換えたら大炎上するくせに、男性下げは俎上に乗せられすらしない。女は叩いてはならないが、男ならOKらしい。女性差別はダメで男性差別は許される。

 

男『女は~だからクソ』→ 差別として炎上

女『男は~だからクソ』→ バズって大賞賛

 

SNSでバズる痛快な話に登場する仮想敵は大抵おじさん。老害のモデルケースも高齢男性。主婦のご機嫌取りCMで貶されるのも男性。

 

女性が貶されると女性は差別であると大激怒するのに、方や男性を貶す発言を嬉々として持ち上げる行為がおかしいと思わないのだろうか。気に入らない意見にのみ差別を見出すダブルスタンダードでしかない。

 

そのように、『男性なら大っぴらに貶してもいい』という空気感がナチュラルに醸成されつつあるように思えるが、こうなった要因の一つに、男性が自己へ向けられた差別発言を大して気にしていないことが挙げられるだろう。男性下げのポストに対して真っ向から怒りを露わにする男性は非常に少なく、俎上に載せられないからこそ、そうした風潮に歯止めが効かない。

 

過剰に反応するのもみっともないが、反応しなさすぎも『ふーん、好き勝手叩いていいんだ』と思われるからダメなんだよな。いじめと同じだ。

 

 

誰も男には寄り添わない

弱音を吐いている女性には多くの人たちが同情を示すが、男性が吐く弱音には一切同情が寄せられることが無く、それどころか『情けない』『お前が悪い』『男のくせに気持ち悪い』という非難の言葉が、背後事情を鑑みられることもなく浴びせられる。ほとんど誰も、男には同情も優しい言葉もかけはしない。

 

いや、イケメンや有名人なら多少なりとも事情は変わってくるだろうが、そこらへんの一般男性───特におっさんは労うどころか叩くサンドバッグでしかない。

 

 

特定の職業から男を排除

近頃は男性保育士や男性教諭を犯罪者予備軍と同列に語り、積極的な排除にかかる人たちが現れている。ツイッターではこれが問題視され、様々な議論を呼んでいた。

 

児童に手を出しやすい男性職員が、女性職員よりも高リスクであることは紛れもない事実だろう。だが、十把一絡げに犯罪者予備軍として扱う差別主義者が、錦の御旗を掲げていることに驚きを隠せない。市民感情によって教育や育児の場から男性が排除される日が、いつかやってくるのかもしれないと感じた。

 

そして、この対象となる職業が広がっていくとすれば...。例えば内科や産婦人科、整形外科、肛門科から男性を排除する動きが出てきたり、女性の素肌に触れる整体師やエステティシャン、脱毛施術のような職業からも男性が排除されていく可能性だってある。乳がんの検査でも『男性医は勘弁して!』といったことになるのかもわからない。

 

 

まして学校の定期健診における内科医の心音検査など、一部の過保護な保護者は絶対に良しとしないだろう。邪推を極めた保護者にしてみれば、エロ目当てで内科医を務め、エロ目当てで内科検診を引き受けたエロジジイが自分の娘の半裸に性的興奮を覚え、帰ってからそれを思い出しつつせんずりを扱いているだなんて、到底許せる筈がないからだ。そのリスクや不安を払拭するために排除にかかる。

 

 

最近のニュースで、次のような事件が流れていた。『男性歯科医師が患者の口でいかがわしい行為を...』と。こうした職業人の性犯罪が報道されるごとに、女性たちからは『〇〇の職業から男性を排除しろ! 安心して利用できない!』という声が上がるだろう。

 

まったく、元はと言えば仕事中にムラムラしてやらかす一部の助平が悪いんだぞ。きゃつらのせいで男全体が偏見の目で見られるようになる。

 

手始めに男性保育士の地位が危ういが、児童養育の場から男性が排除されるのはいつになるだろうか。たった数人のロリコン保育士の過ちのせいで、業界から男性全員が排除されそうになっているじゃないか。いい迷惑だね。

 

 

男女格差の是正

目下、男女の学歴格差および社会的格差や賃金格差は縮まっている。家父長制が廃れ、男女平等が叫ばれている社会ではそれもそうなる。

 

こうして金銭面でのアドを失った男性サイドは、以前よりもお金でイキる難易度が上昇し、お金でイキれない男性は女性に評価されにくいため、お金を持っている一部の強者男性が高く評価されることになる。

 

かつてのように男性全体が平均的に多めのお金を受け取っていた時代から、今は多数の男性が女性と貯金額で比肩し、一部の強者男性だけがたんまりとお金を持って力を振るう構図へと移行。

 

これは良い悪いという観点で述べているわけじゃないし、男尊女卑じゃないから気に入らないと言いたいわけじゃない。ただ、少なくとも過去より男性の権力や影響力が落ちていることは確かだ。

 

 

ノルチンディー上陸作戦

ノルチンディー上陸作戦

 

力や闘争や抑止力および大黒柱という役割が過去のものになり、高ヒエラルキー以外はそこはかとなく嫌悪され、その上で金銭によるアドを失い、なおかつ数が余っている現在の男性。

 

今でさえ『男性の方がつらい』という言説*1が有力だが、 今後はもっと辛くなりやすくなる気がしている。

 

この社会では、低リスクで他人に不安を抱かせない女性性の方が求められやすいと考える。男性はいつ殴ってくるかわからないし、性欲旺盛だし、金銭面でも特に頼る必要が無くなったんだから、男性の需要や価値が落ちるのも止むない。さらには、数が余っているがために尊重する必要性も薄れてしまう。人に限らず、余っているものは大事にされない。代わりがいくらでもあるからだ。

 

その厳しい需要減の中でも魅力を放ち続け、周囲の視線を欲しいがままにする男性こそがオスのエリート───絶対強者なんだと思う。

*1:先日チラ裏に貼ったすもも氏のアレ